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 03年5月6日 決選投票の是非を選ぶ投票


 七人が立候補した札幌市長選挙では、有効投票数の4分の1を得票した候補がなく、再選挙が決まりました。再選挙には、およそ6億円の費用が必要となりますが、自民党の一本化が難航しているなど、また候補者多数の見込みで、再び当選人なしとなる可能性もあります。
 一方で、川辺川ダム建設反対派が四人立候補した人吉市長選挙では、建設賛成の現職がわずか671票差の単純多数で当選しています。小学校校舎の解体問題が争点になった豊郷町の出直し町長選挙でも、解体反対派が候補者を一本化できず、リコールされた現職が僅差で返り咲いています。

 これらの事態を見ると、過半数得票者がなかった場合の上位二候補による決選投票制度を導入した方がいいように思います。決選投票が頻発して費用の無駄になるのも問題ですから、あらかじめ第1回投票の際に、過半数得票者なき場合の決選投票の是非を同時に投票するようにすればよいと思います。過半数が決選投票を否認した場合には、単純最多得票者が当選するわけです。

 


 

 
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