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 04年11月5日 小泉がブッシュを応援してよい


 今日は大嫌いな「ブッシュ=小泉コンビ」を強く擁護しよう。

 何のことかと言うと、大統領選挙中の小泉さんたちによるブッシュ支持発言のことだ。小泉さんは14日、アメリカ大統領選挙に関連し、「ブッシュ大統領とは親しいからね。がんばっていただきたい。」と発言した。ついで翌日、自民党の武部幹事長は、「ブッシュ大統領じゃないと困る」と言った。
 このことについて、野党は「他国の選挙への内政干渉だ」として批判しているのだが、今どきこういう理由で批判するのはおかしいと思う。

 もう内政干渉がタブーの時代ではないのだ。ある国のとる政策のいちいちが、別の国の経済状態に大きく影響する時代なのである。お互い政策に注文をつけあって当然ではないか。政策を決める最終判断が選挙ならば、互いの選挙に干渉しあうのもおおいに結構である。ましてやアメリカである。その大統領が誰になるかは日本の運命を大きく左右する。いや世界中の運命が左右される。各大統領候補は、自分を支持する世界中の首脳や有力政治家をそばに並べて応援演説させて、互いに自分の世界的地位を誇示しあうべきなのである。

 もちろん逆に日本の選挙に外国の政治家が介入してもいいのだ。ブッシュさんは選挙中もたびたび小泉さんとの友情を表明していたが、それでいいのだ。日本で選挙があったときにもそうしてほしい。小泉さんと同じワゴン車の上から演説してほしい。治安上無理だけど。

 民主党も「内政干渉けしからん」などと言っていないで、もっと大々的に大統領選挙に手を突っ込むべきだったのだ。イギリス労働党からは、首相府の意向に反して、ブッシュ離れしたスタッフがケリー陣営の手伝いにいっていた。それでいいのだ。将来の世代を担う見込みある若手を、党の費用でアメリカ民主党の選挙スタッフに送り込み、人脈と信頼関係を作っておく。有能な中堅を応援演説にいかせる。そうやって両国とも民主党政権ができたときに備えておくべきなのである。選挙期間中と言わず日頃から、ワシントン事務所を開いて有能な若手を修行させればいいのだ。

 左派政党は左派政党どうし、環境政党は環境政党どうし同じことをすればいい。例えば社民党は欧州社会党内に事務所を開いて有能な若手スタッフを派遣し、各地の選挙や議会事務の手伝いをさせればいいのだ。

 小泉さんは、ブッシュ批判映画「華氏911」について「政治的にかたよっているから見る気はない」とコメントし、ムーア監督はそれに応酬して遠慮なく小泉批判のコメントをしている。一方民主党の岡田代表は鳴り物入りで「華氏911」の試写会にやってきた。みんないいじゃないか。日本人かアメリカ人かが問題なのではない。ブッシュ政策を支持するか支持しないかが問題なのである。
 
 


 

 

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