松尾匡のページ

 06年11月12日 「営業」の日々


 10月21日、22日の土日は日本経済学会と経済理論学会の大会があったのですが、私は、大学の地方懇談会で鹿児島と宮崎に一泊出張だったためにどちらも参加できませんでした。地方懇談会というのは、学生の父母の方々に大学の現状をご報告して、希望されるかたとは個別に面談していろいろな相談に応じるという行事です。それで、マイクロバスに乗って観光の余裕などないスケジュールでまわってきました。

 そしたら翌週、また鹿児島に行くことに。同窓会の支部の設立総会があって、学部を代表してご挨拶にいったのでした。
 私はお酒は本当に弱いのですけど、みなさんご丁寧で次々とおつぎにこられます。このままでは危ないと思い、こちらからつぎにまわったのですが、やはり返杯があります。鹿児島ですから、ビールは最初だけで、あとは芋焼酎になるのですね。一次会が終わったら手がしびれだしました。
 それで二次会、三次会。幹事の中心のかたの商店街仲間の小料理屋を夜中開けさせて、幹事の反省会をなさっていたところにつきあいました。それで、深夜まで支部立ち上げの苦労話をお聞きしたのでした。しかしまあ、翌朝、その幹事の中心のかたのお店にご挨拶にいったら、もっと早くからとっくに仕込みに立っていらっしゃっていて、お元気さには脱帽いたします。

 この鹿児島をしのいだということで、ちょっと自信をつけてしまったのがいけなかった。
 11月5日の日曜日に妻の親戚の法事でうちを代表して行ったんですね。そしたら昼食の宴席で前にお座りになったのが、御子息が久留米大学を卒業されたかたで、隣が久留米大学OBの40代終わりくらいのかた、その前が久留米大学OBの60代半ばのかたという陣容になり、ガンガンさされることになりました。特に前のかたは、御自身たいへんよく飲まれるかたで、「授業料払ろたもんの」「はい、ありがとうございます」ってな感じて杯を重ねていたら、最後は日本酒をグラスで受けていました。
 そうしたら、うち帰って、夕方くらいから頭が痛くなって気分が悪くなりだしたんですね。やがてそれがどんどんと悪化して吐いたりしているうちに、夜中には手足がしびれだして顔が白くなって体温が下がりだしたので、とうとう救急車でかつぎこまれて点滴を打つ事態になったのでした。

 そんなことがあった一週間後の昨日今日と、学部の父母の会協議会があって、近場の温泉に行って参りました。これは、父母の会役員OB・OGのみなさんと父母の会現役役員のみなさんと学部役職者との懇談会です。一応学務報告もあって、厳しい率直なご意見をいただいたうえで、やはりメインは宴席ですね。教員の部屋が二次会の会場になりますので逃げられません。杯を受けていろいろお話を聞いているうちに、学部長が持ち込んだ日本酒焼酎など7本が、10人ぐらいできれいになくなってしまいました。

 これでたいへんと思っていたら、学部長はつい数日前に、北京の久留米大学中国会設立行事に立ち会って、50何度というお酒の一気飲みが続く宴席を、深夜まで数日こなしてきたところだったのですよね。私は何年たってもとても学部長はできません。
 つくづくきょうびの大学は「営業」です。本当の営業職をしている方々からすれば、お遊びみたいなもので、こんなことを言うのは恥ずかしい限りですが。
 ともかく今日は(今日も?)頭がつかれていてとても研究などできませんので、これから学部の成績不審者面談結果のデータをまとめる仕事でもします・・・。
 
 


 

 

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