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08年5月21日 近況+出版予告



 「アカデミック小品」のコーナーを作りました。トップページからお入り下さい。
 最初のコンテンツは、先日(3月21日)一橋の吉原直毅さんのセミナーで報告したときの、パワーポイント資料です。今度 Metroeconomica誌(vol.59, No.2, 2008)に掲載された、"Profit, Surplus Product, Exploitation and Less Than Maximized Utility: A New Equivalence Proposition on the Fundamental Marxian Theorem"の内容紹介と、今後の研究プランをまとめたものです。セミナーは英語でなされたので、一応英語で作ってあります。
 セミナーでは、吉原さんと関大の高増明さんとロンドン大学のロベルト・ベネツィアーニ氏と僕が報告したのですが、僕は英会話とかダメだから、吉原さんに英語で突っ込まれても英語でうまく答えられないよ。往生してたら、ベネツィアーニ氏が適切に説明してくれて、「そうそう、それが言いたかった」って感じでした。
 ちなみにこのMetroeconomica論文。受理が決まったのは2006年なので、吉原さんの新著では、Matsuo (2006)として頻繁に言及してくれているのですが、結局Matsuo (2008)になりました。出版までたっぷり一年以上かかった・・・こんなものなのかな。

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 さて、福岡県と滋賀県の間を毎週通う生活も、だんだんペースはつかみつつありますが、どうも疲れがたまってきている感じがしていました。肩も背中もどんどんバリバリ。どうやらその主たる原因は、「かつぎ屋」をやっているせいらしい・・・。と気がついて、ノートパソコンを運ぶのをやめ、授業準備等のための本も研究室に置いて行くようにしました。
 でもですね。いろんな人のメールアドレスがノートパソコンに入っていたりして、やっぱり持って帰らないと急ぎの連絡が取れなかったりして不便なんですよー。今回フラッシュメモリに入れて帰ろうかと思うけど、それはそれで個人情報を落としてしまわないかと不安だし。
 おまけに、家のパソコンには、インターネットエクスプローラーが入っていないのですが、今このサイトを置いているサーバーはそいつでないとうまく入れないので、やはりノートがないとこの更新ができなかった・・・。困ったものです。
 ところで、授業のテキストは、久留米大学の図書館で借りて授業準備すればいいやと思って置いていったのですが、久留米大学の図書館には入ってなかったときたもんだ。がっくり。


 そう言えば、この十数年、自宅から久留米大学までの片道40分を、自転車で往復していました。特に、かつては自他ともに認める痩身だったのが、数年前に健康診断で脂肪肝と言われてショックを受けて以降は、筑後川河川敷約30分をノンストップでサイクリング。それが劇的に効いたもので、ちょっとやみつきになっていました。
 そういうわけで、赴任後早速、立命館大学生協で自転車を買い込んだのです。山の中のキャンパスで急な坂を上るから三段変速。駅からのバスは何かとよく渋滞するので、スイスイ快適・・・と思いきや。南草津駅周辺は厳しい駐輪禁止区域で、駅の駐輪場は一日120円するのだった!
 僕は水曜日の夕方に駐めて帰宅して、月曜の昼に来て回収することになるので、五泊六日720円かかります。バスの往復運賃440円と比べるとどう考えても損。ただでさえ交通費だいぶ足を出して通勤しているのに、久留米駅前の駐輪代金と合わせると、一回の往復で千円以上余計な出費になっちゃう。
 まあ、スポーツジム代と思えばいいかと思って我慢することにしたものの、キャンパスまでの大通りは本当に車が多くて、不健康だし危ないし、あんまりジム替わりという気がしないのよ。それで、横道に入ろうとすると、いたるところ、「この先は生活道路ですので立命館大学の関係者は自転車・バイクでの通り抜けをご遠慮下さい」という看板が立っています。ああ、学生がよほど迷惑かけているのだな。申し訳ない・・・。
 なんとかそんな看板のない道を見つけてずっと登っていったら、だんだん道が狭くなって、やがて自転車を押しながら階段を昇るようになって、出た所は中学校の裏でした。そしたらそこにデカデカと、「監視カメラ作動中」と書いてある。
 俺は不審者にされてしまった! OΓ乙。

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 さて、近々、東洋経済新報社から本がでます。
タイトル: 「はだかの王様」の経済学
サブタイトル: 現代人のためのマルクス再入門
著  者: 松尾 匡
ISBN978-4-492-37105-3
判  型: 四六判(天地19cm左右13cm)、ハードカバー
       本文タテ組み、xxii+290ページ
定  価: 本体価格1900円+税
配本日: 2008年6月5日(木)

 なんとかギリギリ千円台に抑えてもらえました。ありがとうございます。
 自分としては、とてもわかりやすい誰でも読める本にしたつもりです。「はだかの王様」の童話の論理を使って、疎外論からマルクスの全体系を説明し、現代ゲーム論による制度分析を紹介して、アソシエーション的対案につなげています。
 立命館の2年生のゼミで、今これのゲラをテキストに使っています。前にゼミ生が、ウィキペディアに僕が載ってるのを見つけてきたので、大学を移ったことがまだ記事に反映されてないけど、僕は編集のしかたがよくわからないので修正してほしいと頼んだことがあります。そしたら早速修正してくれたついでに、著書リストにこの本を早くもあげたようです。4月刊行となっていますが、もちろん今の所はまだ未刊です。
 ついでながら、どなたか共著のところに、『経済政策形成の研究』と『格差社会から成熟社会へ』を追加してもらえたらうれしいな。それと、本サイトへのリンク変更も・・・。



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