松尾匡のページ

08年11月29日 プチ受難は続くよ



 昨日の朝、洗濯物を干したあと、久留米大学の授業のために自転車で出かけたら、雨が降り出してだんだん激しくなり、びしょぬれになって到着しました。バッグの中も濡れたので、研究室で書類を広げていたら、外がだんだん明るくなっていった…。一日のうちで一番雨の時が移動時間だったみたいです。
 そんなことに時間を喰っているうちに、授業時間が迫ってきたので、あわてて資料を準備して、コピーに行ったのですが、何枚もボツを繰り返しているうちにチャイムが鳴ってしまいます。結局だいぶ遅刻になっちゃいました。その授業が終わる頃にはちょっと寒気がしてきたけど…。
 一日仕事が終わって帰ろうとしたらちょっと小雨だったので、自転車はやめました。それでバスを乗り継いで帰ったのですが、降りた時にはすっかり上がっていました。うーむ。このところ、やることなすこと裏目に出るわ。

 先週は、木曜夜久留米に帰って金曜日久留米大学に授業に行って、夕方には飛行機で小松空港へ。金沢大学で応用経済学会だったのです。実家が小松市なので、実家に泊まって学会に通ったのでした。「数理マル経の松尾さんですか」と言われたので、浅田統一郎さんと「『まちづくりの松尾さん』と言われたらちょっと悲しいかも。『リフレ派の松尾さん』だったら最悪」と言って大笑いしていたのですが、その夜には酔っぱらって、日銀金沢支店の正面扉を、丸めたレジュメ類でバシバシ叩いていたんだから醜態を晒して恥ずかしい。このレジュメ類を二次会の会場で置き忘れてしまい、親切な参加者の人が取っといてくれたので助かりましたが、日銀の呪いだったかも。
 それで、家には戻らず、直接立命館に出講。火曜日は結局泊まる部屋がとれず、6.3%ベア実現の偉大な書記長の部屋に同室させてもらう。木曜日も、クリーニングを出しにいったら臨時休業。チャイムを間違えて早く授業を始めてしまう。南草津駅行きのバスに乗るべきところ、間違えて草津駅行きに乗ってしまう。めあての新幹線に間に合う普通列車が、ホームに降りているところで発車する。次の普通列車ではちょうどギリギリで間に合わないのだが、その次の新快速では間に合うかもと思って駅員さんに京都に着く順番を聞くと、同じということなので、諦めて先発の普通列車に乗ったら、途中で新快速に追い抜かれ…新快速だったら間に合ったかも。次の新幹線は博多駅での快速との接続がすぐなのに、改札を間違えて出口に出てしまい、駅員さんに切符を探してもらったあとは、今度はホームがわからなくて探しまわる。久留米駅についたら、駐輪料金が一週間分に及んでいる自転車を回収しないわけにはいかないのですけど、乗って帰ったら雨が降り出す。・・・と数々の困難が降りかかったのでした。
 それで、その翌日には、冒頭の事件というわけ。

 えー、ところで田中秀臣さんからは前回の河上肇賞奨励賞作品を早く仕上げろとハッパをかけられているのですが(今回の片岡剛士さんの本賞心よりお祝いします)、今、その前に差し迫っている経済学史の教科書の執筆に追われていて手がついていないのです。すみません。スミス、リカード、マルクス、マーシャル、ケインズまで書いて、あと、ジェボンズ・メンガー・ワルラスをまとめて一章にして、ヒックスとかそのへんと、フリードマンの章を書く予定。そろそろ冗談ネタが尽きてきていてピンチ。
 こんな中で自宅のパソコンが起動しなくなり、仕方ないので、研究室に置いてあったノートパソコンを草津・久留米間持ち歩くことにしたのですが、結構重くて背中がバリバリになります。
 あと、経済変動論の教科書の本と、英文論文の直しと、それから京大の大西さんから持ち込まれた26項目に及ぶ事典の項目が手つかず。この最後のは、もともとボランティアなんだけど、ボランティアで執筆してくれる人を見つけて割り振れと言われていて、見つからなかったら僕が全部一人で書かなければならない。それにしても、この、僕に割り当てられたパートの仮称が「近経」となっていて、まああくまで仮称なんでしょうけど、「マルクスの基本定理」とかが入っていて「なぜだ。」
 そう言えば、論文の査読が一件あって締め切りが明日だけど、あまりに難しすぎて全然できていない。どうしましょう。

 今日はこれから市議会議員の後援会の忘年会があります。もともと妻が実行委員長だったので、妻の都合にあわせて日を決めたのですが、実は妻は町の消防団にも入っていて、そっちの方の行事が例年別の日にあったのが急遽今日になってしまい、出られなくなりました。そこで、臨時代理を任じられ…。私は現場の指揮などできませんよー。まあ、何もかも準備してくれているので、なんとかなるでしょうけど。


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