松尾匡のページ

10年6月24日 新著『不況は人災です!』が出ます



※ 下で予告した補足資料・訂正のブログが開設されました。下記問題についても詳しく訂正を解説しています。(10年7月7日)

 『図解雑学』のマルクス経済学本の原稿がなかなか終わらず、マラソンの終わりでペースが上がった状態で延々トラックをまわり続けているような感じです。
 これに、学会の仕事とか学部の仕事とかで、ひとの論文や本をいくつも読む用事が重なってすごいことなってます。学会の仕事で日曜日に東京に行ったので、土曜の昼から自宅に帰ってなくて、今晩やっと帰るのですが、このかん家事を一人でやってきたカミさんが手ぐすね引いてそうで怖い。
 そんな中、やっと筑摩書房の景気の本の責了の連絡がきました。いやいや、一校、二校は全ページ真っ赤に手をいれていただいて、とうとう四校までけっこう修正が残ったのですが、はあ〜長かったあ。編集者様の容赦ない文章修行のおかげで、本当にわかりやすくなったと思います。

『不況は人災です』表紙
 帯の背中の「最新理論」はあんまりだろうということで、変えてもらっています。奥ゆかしい私。

 発売は7月7日の予定です。ネット書店では予約が始まっています。
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 一箇所。1月22日のエッセーでお見せしたのと同じ金融資産の残高分布のデータが、元データの世帯数分布をそのまま使っていたら、校正段階で合計が100%にならないことを指摘されました。驚いて調べてみたら、データにあがっていない残高不詳の世帯が4.41%あったのでした。そのむね、グラフに慌てて書き加えておいてのですが、それと対照している預貯金分布の方は自分で計算した数字なので合計が100%になります。だから、両者の数字を比べている本文中の表現は、本当はちょっとミスリーディングになってしまうのですが、時間がなくて書き換えられませんでした。お詫びいたします。
 一応、情報そのものは本でお示ししている通りですし、おおまかには主旨内容は変わりませんので、どうかご容赦下さい。基礎的な加工段階でミスが見つかりましたので撤回します。(2016年3月23日)
 この本については、削ってしまったグラフとか、データの直リンクとかを掲載したブログを開設することになっています。その中で、この件についても、もっと正確な表現をお示しする予定です。




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