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16年9月5日 森永卓郎さんらとの政策提言文を民進党代表候補に送付



 今年になってから、関西学院大学総合政策学部教授の朴勝俊さんや、長浜バイオ大学バイオサイエンス学部准教授の西郷甲矢人さんと知り合って、経済政策問題で意気投合しました。それで、経済政策の研究会をつくろうという話になり、同僚の橋本貴彦さんとか、うちの弟子とかを引き込んで、「ひとびとの経済政策研究会」と称して活動を始めています。
 その一環で、野党各党のこないだの参議院選挙の政策パンフ批判をすべきだと。ついては民進党のパンフの批判をしろということになって、ざっとやってみたのが前回のエッセーだったんです。
 そしたらこれを研究会で検討したところ、メンバーの朴さんに加えて、森永卓郎さんにも声をかけて、私と三人で共著の論考に仕上げて、とりあえず民進党の代表選候補者に送って、誰かに政策に取入れてもらおうということになりました。森永さん協力してくださるかなと、おそるおそる打診してみたら、とても積極的にご快諾下さいました。ありがとうございます。
 そこで、研究会メンバー研究者や森永さんに加えて、富山大学名誉教授桂木健次さん、中京大学名誉教授岩下有司さんら、新たに五名の賛同者のお名前もいただいて、連名で、この政策提言を検討するように要請することにし、本日三名の代表選候補者に速達で郵送したところです。詳しくは、以下よりダウンロードして下さい。

政策提言文書:松尾匡・朴勝俊・森永卓郎「民進党が勝利する経済政策のために」2016年9月5日
民進党代表選候補者あて研究者11名連名レター文

 一人息子がすっかりオタクになってしまっていて、今回公開の「シン・ゴジラ」も公開日に観にいくと言い出しました。それはいいのですが、いい歳をしていっしょに観にいけというので、私も公開初日に観てまいりました。
 そしたらついつい、主人公たちのチームに、安倍政権と闘う自分たちの姿を重ねあわせて観てしまうんですね。当然、ゴジラに手も足も出ずになぎ倒される自衛隊が野党ね。さあ、悪夢はまだまだこれからだぞ。ゴジラはもっと巨大化して最終型になって、好況の中で解散総選挙を打って、放射熱線はきまくるぞ。
 もっとも、補正予算案3.3兆円弱などと、ショボいことを聞くと、安倍さんもたいしたことなかったのかなと拍子抜けするところがありますが、いやいや。まだまだ気を抜いてはいけませんぞ!
 むしろ安倍さん側がこんなショボいことしか言っていない間こそ、野党側はそれを上回る景気対策が言えるチャンスです。

 そういえば、どうでもいい話ですが、「シン・ゴジラ」の終わりの方で、東京が破壊されたために、株・債券・円がトリプル安って言ってましたけど、株・債券はわかるけど、円が安くなるのはおかしいよね。
 世界中から復興資金が入ってくるから円高になるはずです。東日本大震災のときもそうだったし。やっぱりこのときも金融緩和ですね。

※ リンク先文書にて、小野善康さまとお名前と、大坂洋さまのお肩書きを誤記しておりましたので訂正しております。大変もうしわけありませんでした。(9月7日追記)
※ 補正予算額3.1兆円と書きましたが3.28兆円ほどでしたので訂正しました。(9月14日追記)


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