松尾匡のページ

アカデミック小品


16年12月16日  波床貴明「DSGEの紹介」 pdf 750KB
 私の大学院のゼミの修士1年生波床貴明による、DSGE(動学的確率的一般均衡モデル)の紹介論文。「ルーカス批判」以来のマクロ経済学史をたどって、「ハイブリッド型ニューケインジアン・フィリップスカーブ」「物価版・賃金版フィリップスカーブ」といったニューケインジアンの現代的トピックスまで紹介しています。参考文献32本。現代的なマクロ経済学の動向を一気に知りたい時には役立つと思います。


16年10月23日  マルクスの基本定理の数式を使わない証明 ppt 1.7MB
SlideShareリンク 読者のかたからのご要望によりリンク。テキスト改行の崩れあり。(16年10月25日)

 置塩信雄が行列を使って証明し、二部門モデルで説明した「マルクスの基本定理」を、一般的な多部門経済を想定して数式を使わずに図解でわかりやすく証明しました。利潤の存在が労働の搾取と数学的に同値であるとする定理です。


16年8月18日  欧州左派のヘリマネ議論から見た異次元緩和と出口 pdf 1.3MB
 信用理論研究学会という、マル経中心のアンチ・リフレの人の学会の大会が10月に立命館の大阪茨木キャンパスであるのですが、ウチの学部長がその世話をしていて、「シンポジウムにリフレ派を一人出したいから誰か見つけろ。いなければおまえが出ろ」と。ああご無体な。リフレ派のAさんに頼んだら、僕とタッグなら出てもいいが、一人ではイヤだとのことでしたけど、「タッグ」の提案は受け入れられず、結局僕が一人で孤立無援の完全アウェー試合に出させられるハメになりました。嗚呼。それで、予稿集原稿を書けということでしたので、このほど書いたものです。アメリカのニューディール・第二次大戦期のデータを使った説明用の補論をつけています。


15年8月8日  参議院比例区議席計算ファイル Excel 98KB
 参議院比例代表区の政党の得票数からドント式で議席を計算するエクセルシートです。2015年8月8日のエッセーでご報告した、「護憲円卓会議ひょうご」での、護憲派共同名簿方式についての講演のために作成しました。


14年9月18日  小野モデル超簡単バージョン pdf 348KB
 PHP出版さんから出版予定の本の中で、もっと詳しいことを知りたい読者のために、注で参照をお願いする予定の解説論文です。有名な小野善康さんのケインズモデルを究極に簡単化して、その本質を説明したものです。


14年9月5日  藤田暁男経済学の三領域とその連関 MSWord 41KB
 2014年9月5日のエッセーでお知らせしました、同年8月7日実施の藤田暁男傘寿記念研究会での報告レジュメです。私の学部時代の指導教員だった藤田暁男金沢大学名誉教授の学問的業績をまとめたものです。


14年6月6日  労働争議による損失日数と失業率との相関分析 Excel 70KB
 2014年6月6日のエッセーでお知らせしました回帰分析結果です。ストライキなどによる操業損失日数の自然対数値の年次データを完全失業率の年次データで回帰しました。成績は概してとてもよかったのですが、ダービンワトソン値が低くて、誤差の系列相関があると推定されます。そこで、前年の労働損失日数の自然対数値とその年の完全失業率を説明変数にして回帰分析したものも収録しました。これも成績は概してよく、誤差の系列相関を調べるダービンのhも一応クリアしています。


13年11月5日  成長論モデルの基本構造──恒常成長への収束性と市場調整の安定性が別問題であることについて MSWord 25KB
 2013年11月5日のエッセーで書きました、成長論の解説論文です。ひとつの論点は、経済成長論の数学モデルで、時間を通じて運動する変数が一定の値に落ち着いていくことと、そのモデルで、売れ残りや品不足、失業や人手不足といった市場の不均衡が、自動的に解消される仕組みになっているかどうかということは、別の問題だということ、もうひとつは、市場が自動的に均衡しない理論モデルは、生産関数が上に丸い右上がりのグラフをしていないとか、企業や家計が自分が最適になるような合理的決定をしていないとか、不均衡があっても価格や賃金がスムーズに動かない想定をしているとかいう思い込みがあるようですが、そんなことはない、これらのことを全部前提しても、市場が不均衡になる理論モデルを作ることはできるということです。一応、経済学専門の大学院生とか、ちょっと進んだ勉強をしている学部の高学年生以上のレベルを想定して書きました。例によってくだらないミスは残っていると思うので、発見したかたはお知らせ下さい。(極マイナーなミスを修正しました。p.11図3-1縦軸名ψ(g) → f(g)。p.17最後の行「者」→「もの」。13年11月17日)


13年9月7日 輸入品価格の物価への影響試算エクセルファイル xls 1.3MB
 2013年9月7日のエッセーで書きました、為替レートの変化による輸入品価格の一律の変化に対する、国内物価への影響を計算するエクセルファイルです。単位付加価値不変で、輸入原材料・燃料の価格上昇分は、すべて製品価格の上昇として転嫁されるという想定で計算しています。詳しい計算式は、冒頭のシートに書いておきました。(当初うまくアップロードできていなかったので、アップロードをやりなおしました。ダウンロード確認しています。9月8日)


13年1月26日 巌佐庸「拡散方程式入門講義」ノート pdf 590KB
 2013年1月26日のエッセーで書きました、九州大学数理生物学研究室の巌佐庸教授による学部生向け講義の中の、「拡散方程式」について話された回の私の手書きノートです。文責はすべて私、松尾匡にあります。「右90度回転」をしてご覧下さい。


12年7月14日 大西広『マルクス経済学』書評報告レジュメ doc 45KB
 2012年7月14日のエッセーで書きました、基礎経済科学研究所の研究会での報告レジュメです。大西広さんの『マルクス経済学』(慶応義塾大学出版会)に対する批判的検討です。


12年1月7日 介護保険経済波及効果自動計算エクセルファイル xls 2.4MB
 2012年1月7日のエッセーで書きました、介護保険への支出の福岡県における経済波及効果を自動計算するエクセルファイルです。平成17年福岡県産業連関表の106部門統合表の「逆行列表(開放型)」を元に、「基本取引表」「雇用表」のデータを使って作成しています。トップシートの上の窓に介護保険支出額を入力すると、波及効果額と雇用増を二次波及効果まで計算します。さらに、同額の支出を公共事業に行った場合との比較も出します。二次波及効果は就業者所得に対する消費性向で、「基本取引表」の「民間消費支出」を比例縮小したものをベースにしています。


12年1月7日  生産手段賦存量とマルクス/ローマー搾取論関係 pdf 242KB
 2012年1月7日のエッセーでとりあげましたが、2007年春に執筆した、大西広さん代表の京大の科研研究の報告書用論文です。マルクス=置塩の基準による「無搾取」と、ローマーの基準による「無搾取」とは、一般に乖離するとされているのですが、この論文では、生産手段の初期存在量が増えていくと、ローマー的無搾取はマルクス=置塩的無搾取に一致していくということを、非常に単純なモデルのもとで証明しました。


11年10月9日 漁業における企業形態の効率比較モデル──資本主義企業vs協同組合 pdf 602KB
 2011年10月9日のエッセーで書いた基礎経済科学研究所シンポの報告論文です。数式はたいがい見直しましたがまだ間違いが残っているかもしれませんのでご検討下さい。場合分けのマイナーなやり残しもありますので完成していただけたかたはご連絡下さい。社会的最適状態から操業水準がズレたら社会的厚生が低くなるのはあたりまえのような気もしますが、最適解の唯一性に自信が持てないので、いちいち社会的最適状態と社会的厚生比較しています。必要ない証明だったかもしれませんのでそうならばご教示下さい。上記エッセーで取り上げた三上和彦氏の本以外、参考文献も先行研究への言及も何もありませんので、参照すべき文献、先行研究がありましたらご教示下さい。また、事実関係の認識違いなどもありましたらご指摘下さい。ふまえるべき事実関係がありましたらご教示いただければありがたいです。よろしくお願いします。


11年2月7日 マルクス経済学の人間主義的構造 doc 48KB
 2011年2月7日のエッセーで書いた社会主義理論学会の報告レジュメです。『要綱』の引用文は角田修一『「資本」の方法とヘーゲル論理学』(大月書店)と角田修一・赤間道夫他『『経済学批判要綱』における歴史と論理』(青木書店)の、牧野広義「マルクスにおける自由、平等、協同」からの孫引き、クーゲルマンあての手紙は、榎原均さんのサイトの中の掲示板の書き込みからのコピー・ペーストによる孫引きです。自由時間拡大史観と労働最小化価値規定をつなげたのは鷲田豊明さんの昔の研究が参考になっています。あと、内田弘さんの『要綱』研究も参考になっています。

10年10月31日 学部生向け「どマクロ」初級モデルによるデフレ均衡の分析 pdf 160KB doc 119KB
 学部1、2年生向け初級教科書に載っている最も基本的なモデルの道具立てだけで、デフレ均衡を含む複数定常均衡が発生する可能性を示し、財政政策、金融政策、フィリップス曲線のシフト、インフレ目標政策の効果を分析しています。動学的最適化はおろか、微分も、立ち入った数式展開さえ一切使わず、ただグラフだけから議論を導くことに成功しました。
 あまりに簡単自然にできたので、たぶん誰かがもうやっていると思いますが、ご存知でしたらお知らせ下さい。
こちらのエッセーに補足があります。(10年11月3日)
 This note is written in Japanese but you can understand its meaning by just watching the diagrams. It shows the possibility of the multiple stationary equilibria including deflationary one, only by rudimentary textbook style macroeconomic model. And it analyses the effects of the fiscal policy, monetary policy, shift of the Philips curve and the inflation targeting policy without senior level mathematics as dynamic optimization or so. Even without differential calculus or such a little expansions.

10年5月13日 マルクス以後の体制批判的経済思想・学説史超入門 doc 48KB
 『図解雑学マルクス経済学』のまるまる一章削除になった章です。晩年のマルクス・エンゲルスから吉原・松尾まで、サンジカリズムやストックホルム学派にも触れながら、主要論争・潮流をごくおおざっぱにサーベイしました。

↓ 計算ミスがありそうなのに気づきました。どうやらこんな簡単にはならないようです。09年9月11日
09年6月19日 回帰的予想の場合の動学的消費決定から導く消費関数
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 09年6月14日の応用経済学会の分科会で行われた報告に対して、討論者を仰せつかったときにできた計算です。現在の値から出発して、利子率rが長期均衡値ρに、賃金Wが長期均衡値W*に収束していくという予想をする場合の、家計の最適消費決定から、現在時点の消費関数を導きました。


09年6月3日 資本ストック平均年齢計算エクセルファイルxls 352KB
 マクロも書けない、プログラムも組めない私が、筑摩書房のウェブ雑誌での連載記事のために手作りしたエクセルファイルです。設備投資と資本ストックの実質値の時系列データから、資本ストックの平均年齢を簡易計算します。計算の簡単化のため、途中で減耗せず、一番古い設備から廃棄されると仮定しています。設備投資が実施された年の資本ストックにもう全部含まれ、それを一歳と数える想定にしています。
 経済産業研究所のJIPデータベースの1970年から2005年までのデータを使っていますが、同じ36期の時系列データならそのままペーストすれば計算します。BからAK列に設備投資のデータを一つずつずらしながら貼付け、BX列の太枠内に資本ストックのデータを貼付ければ、FC列に平均年齢が出て、折れ線グラフも出ます。


08年9月23日 大瀧雅之『動学的一般均衡のマクロ経済学』第4章第4節のモデルの検討 pdf 1.26MB
 詳しくはこちらのエッセーをご覧下さい。未完成論文です。数学付録はまだ作成していません。すみません。



08年7月29日 立命館大学経済学会セミナー(28日)番外編報告レジュメ
 吉原直毅著『労働搾取の厚生理論序説』について
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 7月28日に吉原直毅さんに立命館に来てもらって、「『労働搾取の厚生理論序説』とその後の展望」と題した報告をしてもらいました。翌朝、私から、『労働搾取の厚生理論序説』へのコメント発表をしました。そのときの手書きレジュメです。吉原さんからのリプライはワープロ字で書き込んできました。時間切れで最初のほうしかできなかったので、残りの部分にも吉原さんが納得しないところはたくさんあるだろうけど、とりあえずそのままアップロードしておきます。



08年5月21日 一橋大学"One day workshop on exploitation"(2008年3月21日)報告パワーポイントファイル 700KB
 吉原直毅さんのセミナーで報告したときの、パワーポイント資料です。今度 Metroeconomica誌(vol.59,No.2,2008)に掲載された、"Profit, Surplus Product, Exploitation and Less Than Maximized Utility: A New Equivalence Proposition on the Fundamental Marxian Theorem"の内容紹介と、今後の研究プランをまとめたものです。セミナーは英語でなされたので、一応英語で作ってあります。




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